主要3種類のブドウ

シャンパーニュに使用されるブドウ品種は、一般的にシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエの3種類で、シャンパーニュ地方で栽培されるブドウの99％以上をこの3種類が占めています。これらをアサンブラージュ（ブレンド）したり、単独で用いたりしながら、それぞれの品種の個性を生かしたシャンパーニュ造りがされています。

白ブドウ

シャルドネChardonnay

酸味、繊細さを与え、花の香、ミネラル香を生む

黒ブドウ

ピノ・ノワールPinot noir

豊潤なコクを与え、果実の香りを生む

ムニエMeunier

味わいにやわらかさ、フルーティーさを与える

その他4種類のブドウ

シャンパーニュでは、主要3種類の他に4種類のブドウ品種の使用が認められています。近年は、わずかながらこれら4種類を使用したシャンパーニュも生産されており、特にピノ・ブランはシャンパーニュ南部、コート・デ・バールの生産者が好んで使用しています。4種類のブドウの栽培比率はわずか0.3%未満で、そのほとんどがピノ・ブランです。

白ブドウ

アルバンヌArbane

豊潤で力強い熟成力を持つ

プティ・メリエPetit meslier

香りが豊かで、フレッシュでフルーティー

ピノ・ブランPinot blanc

ハーブのような爽やかな香りと柔らかな果実味

ピノ・グリPinot gris

上品で優しい赤い果実の風味も持つ

※グリ=灰色、白ブドウに括られることもありますが、果皮は灰色を帯びています。

造り手のいろいろ

シャンパーニュの生産者にも、大手から家族経営等の小規模生産者まで、多様な形態があります。
その形態を知る手がかりになるのが、エチケットの隅に小さく記載されている、認可番号の先頭に記されたアルファベットです。

NM・・・ネゴシアン・マニピュラン

契約農家などからブドウを買い付けて醸造する一般的に大手生産者

NMの造り手

モエ・テ・シャンドン　Moet & Chandon
ヴーヴ・クリコ　Veuve Clicquot
ローラン・ペリエ　Laurent Perrier
など

RM・・・レコルタン・マニピュラン

ブドウを買い付けせず、自ら栽培したブドウのみで醸造する一般的に家族経営等の小規模生産者

RMの造り手

ジャック・セロス　Jacques Selosse
エリック・ロデズ　Eric Rodez
など

CM・・・コオペラティブ・マニピュラシオン

ブドウの栽培者同士が協同組合を作って一緒に醸造する

CMの造り手

ニコラ・フィアット Nicolas Feuillatte
マイィ Mailly
など

MA・・・マルク・ダシュトゥール

生産者のブランドではなく、オーダーにより顧客のためのオリジナルブランドを造る
エチケットにはレストラン名など顧客名が入り、実際にシャンパーニュを造った生産者の名前はどこにも記載されない

MAの造り手

ペニンシュラ（ホテル）･･･醸造はドゥーツ Deutz（NM）
トゥールダルジャン（レストラン）･･･　醸造はR&Lルグラ　R&L Legras（NM）
など